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たいそうなタイトルをつけているが、2000年5月2日まで、GPS衛星からの情報は敵に利用された場合に備え、誤差が人為的に含まれていました。今はこれは解除されていますが、お恥ずかしい話私は、2年くらい前まではずっと誤差がいまだにあると思ってました。

さて、ここで疑問に思うのは、2000年5月2日まではカーナビはいったいどうやって、正確な位置を捕捉していたのだろうと思い調べてみると、どうやら衛星測位情報センターが提供する「D-GPSサービス」というものを利用していたようです(すべてのカーナビが利用していたかは不明ですが)、これはご存知お方もおられるでしょうが、Differential GPSのことです。しかしながら、最近ではGPSを補正するものはなんでもDGPSと言っている感はありますね。

ちなみに、このサービスは人為的な誤差が解除されてからは、利用しなくとも、GPS衛星のみの場合でも精度に大差がなくなったようです。

それもあってか、2008年3月でサービスは終了されております。尚、このD-GPSサービスはどのようなものかといいますと。

「絶対位置の分かっている基準局が発信するFM放送等の電波により、GPS端末の計測結果の誤差を修正して精度を高める技術。」のようです。まさにDGPSですね。

しかしながら、先ほど、同様の精度といいましたが、GPS衛星のみの場合は誤差10m程度、D-GPSサービスを利用したときの誤差は5m程度と、D-GPSサービスを利用したほうが精度がいいのは確かだったようです。

2008年3月でサービスが終了したのは、不景気のせいもあったんでしょうかねえ。

さて、では類似のサービスは他に無いの?というわけですが、あるにはあります。

これは、海上保安庁管轄のDGPS局が全国27箇所にあり、中波帯の電波を使って、GPSの精度が1m以下となるような補正値を提供し、併せてGPS衛星の故障等、システムの運用状況等の情報を直接ユーザー受信機に伝える機能を有しているそうで、一般の方でも利用できます。基地局は沿岸部にあり、もともと、船舶のアシスト用に提供されているものです。送信出力:75Wとのことで、内陸でも結構電波飛んでそうです。

尚、基地局によって、周波数が違いますので、GPS衛星のようなスペクトラム拡散方式ではないです。

さてさて、これを利用した、GPSロガーって、どのくらいのお値段なんだろう。とみてみると、安物でも、10万円くらいする・・・。高い、やはり、周波数を切り替えれるってのは高いんでしょうかねえ、演算も大変そうだし。

そういう意味ではカーナビが安価になった理由もわからんでもないです(不景気もあるのでしょうが)。

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今年の5月28日(日本時間)に打ち上げられたばかりのブロックIIFシリーズのGPS衛星のPRN番号が非常に気になり、調べてみることにした。するとどうやら、PRN番号は25番のようだ、前のGPS衛星はなんだったんだろうと気になりはしたが、それよりも興味深いことがいろいろ分かった。

現時点で運用中のGPS衛星は30基で、一番古いものは1990年11月26日に打ち上げられたもので、運用を開始したのは2008年2月27日となんともすごい話である。ちなみに、このPRN番号は32番のようです。

また、この32番については、利用者側で何らかの異常を認めた場合は米国沿岸警備隊航法センターへ通報するよう求められているとのこと。なんせ年代ものですもんねー。

尚、どういう、割り当てで運用されているかはちょっと分かりませんが、最新のPRN25番とPRN01番は現時点では、GPS衛星として運用はされていないようです。十分テストされてから、PRN32番と交代させるのでしょうかねえ。

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最新のGPS衛星のスペックといっても、CPUだとかそんな細かいところまでは実際のところ公開されていない?と思われるので、5/27に打ち上げられる予定の、ブロックIIFシリーズのGPS衛星について、製造元のBoeing社のホームページを参照し、概要を見てみる。

とりあえず、以下の項目が新しいGPS衛星の特徴のようだ。原文と説明両方記載してみます(かなり怪しい翻訳ですが)。

1. Two times greater predicted signal accuracy than heritage satellites

「過去に打ち上げたGPS衛星より、2倍以上の予測信号の精度」
 しょっぱなから意味がわからないが、Predicted Signalの精度がよくなるようだ。

2. New L5 signals for more robust civil, commercial aviation

「民間、航空分野で利用できる、新しいL5信号」
GPS衛星は基本的にL1信号とL2信号が送信されており、このL1、L2に比べて10倍のバンド幅で3dB(2倍)の尖頭電波強度を持ち、10倍の長さの拡散コードを使い信号体系も向上させているとのこと。なんかすごいな。もちろん、従来のL1,L2信号も発信しています。

3.  Military signal "M-code" and variable power for better resistance to jamming in hostile environments, meeting the needs of emerging doctrines of navigation warfare

「ナビゲーション戦争の新しい主義を満たす、敵環境下での、ジャミングにも耐えうる、可変出力の軍用"Mコード"信号」
なんか一般人には関係なさそうですね。

4. A 12-year design life providing long-term service and reduced operating costs

「長いサービスと運用コスト削減を実現する、12年の設計寿命」
これは納得ですね。しかしながら、Boeingの特徴ページ見ると、15年と記載されてました、wikiにも15年となってるので、どっちが正しいのだろう・・・。

5. An on-orbit, reprogrammable processor, receiving software uploads for improved system operation

「システムの運用を変更できるように、書き換え可能な、CPUを持ち、アップロードしたソフトウェアを受信できる。」
これは便利ですね。

というわけで、いろいろ進化しているというわけです。当然CPUにしても、時代とともに進化していくわけですから、より、精度の高いGPSになっていくんでしょうね。

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