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カーナビやGPSロガーを見ているとチャンネル数というものがでてくる。正直これは何だろうといろいろ調べると、同時に捕捉できる衛星数だそうだ、なるほどーカーナビはだいたい、12chが定番のようだ、そもそもチャンネル数が多かったらどうなるのか?これはいたって明快で、GPS衛星からの軌道データの受信が早くなるわけである。http://gps.no-mania.com/Entry/4/にも書いたが、通常では軌道データのフル受信に12.5分もかかる。カーナビはこのフル受信?がだいたい1分程度でできてしまう。12chあるからきっと早いんだろうと思って終わらすのもいいがもう少し分析してみる。

航法メッセージを発信しているGPS衛星自体の正確な軌道データはアルマナックではなくエフェメリスでこのエフェメリスデータは30秒おきに配信されている。つまり、極端な話、仮に6個の衛星が捕捉できたのであれば、6個の衛星の軌道データは30秒あれば分かるわけである。また、さらにいえば、すくなくとも、6個の衛星の軌道データはわかってるわけであるから、全衛星の軌道データがなくても、測位可能状態になるわけである。そして、この測位している間に、残りチャンネルで、GPS衛星から航法メッセージのアルマナックデータも受信するといった、タスクが組める。実際にこういった動きをしているかはGPS受信機の機能によるが、パラレルにGPS衛星からの電波が受信できればこそというわけである。(ただし、受信機の出荷前にアルマナックデータは受信機内に保持しているものとする)

そもそも、1衛星に対し、正確な軌道データは発信している衛星自身のものしかなく、1衛星からしか航法メッセージを受信してなかったとすれば、測位誤差が生まれる。なんにしても、パラレルだといいことはよく分かります。

尚、即測位可能なスタートをホットスタート、エフェメリスデータのみ受信しスタートすることをウォームスタート、航法メッセージすべて受信してスタートすることをコールドスタートと呼ぶ。

エフェメリスデータは2時間くらいで情報が更新されてるらしく、定期的に受信機は更新しないといけない、そういう意味でもパラレルは有効なのでしょう。

ここで面白いはなし、GPSロガーで65chだとか66chとかいうのがある。いったいこんなにチャンネルなんで必要なの?と思ってしまう。いろいろしらべてると、16chでも65chでも、たいして測位可能状態になるまでの時間は変わらない。おそらく、他になにかしら精度を上げるアルゴリズムに利用されているか、1秒でも測位可能状態にする仕組みにしているのだろう。

奥が深いです。

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